COLUMN ・ 2019-11-18
デザインの対立を解決する
権 成俊
デザインしようとすると、要素同士の主張が対立してしまう。そのため、要素を整理して、デザイン要件を絞り込む。
しかし、対立させないために、抽象化して一般的な表現に逃げる方法もありますが、それをやりすぎると、過度に抽象化されて、当たらずとも遠からずな表現になります。
「○○を通して日本を元気に」の罠
たとえば、大企業でウェブサイトのTOPページの要素を整理しようとするとき。
そこにかかわる利害関係者が多い場合、それぞれの要求を抽象化して、一般化した表現をしてしまう。結果、誰にも刺さらない表現になります。
特に、CI関連のコンテンツに多い。「○○を通して日本を元気に」みたいな表現は、ターゲットや価値の絞り込みができていない典型だと思います。
上流環境が、デザイナーを育てる
そうならないためには、やはり利害関係の調整、優先順位付けを行い、デザインすべき要素を整理してあげること。それによって、デザイナーがデザインしやすい要件定義ができます。
私はたくさんのデザイナーさんと仕事をしていますが、彼らがデザインしやすいように要件の対立を整理します。
そういう正しいデザイン要件があるところでデザインしないと、**「デザイン=バランス」**みたいなおかしな癖がついてしまいます。たくさんの対立を押し付けられるデザイナーは可哀そうです。
良いデザインの上流環境を持たないと、正しくデザインする力はつかないな、と感じます。