COLUMN ・ 2013-01-10
ネット通販は二極化する——マーケティングではなくイノベーションの時代へ
権 成俊
日本ネット経済新聞さんに、ECに強いコンサルタントの2013年予測が掲載され、興味深く拝見しました。
スマホやソーシャルなど、新しい手法を狙え、という意見、価格競争の激化によってモールが厳しくなる、広告費がかさむ、という価格競争についての意見が多かったように思います。
どちらにしても「たくさんのことをやらなければならない」というご指摘が多かったのですが、やはりその中でも何が重要かを絞り込む必要があります。
私が見る2013年のネット通販業界
貿易で稼げず、国内市場の成長も見込めない日本経済は、長期にわたって悪化します。ECでも、新規出店者の多くはマイナス収支、古参ショップでも売上は急速に収縮しています。インターネットビジネスの特徴は、市場の変化の速さです。EC市場もすでに成熟期を迎え、長期的な下降局面に入ったと見るべきです。
2013年は不景気のニュースが溢れ、EC市場でも一気に価格競争が進みます。コスト削減と広告投資で売上を維持しようとすると破綻します。市場全体が沈む段階で必要なのは、マーケティングではなくイノベーションです。
二極化する未来
これからのネットショップは、
- 商品を右から左へ流すだけの極端な「ローコスト、低付加価値経営」
- 商品、販売手法で差別的優位点を保有した「高付加価値経営」
の2極化するでしょう。
「高付加価値経営」には「通販メリット以外の価値の提供」が必須です。商品自体の差別化か、商品以外(サービス)の差別化のいずれかです。