COLUMN ・ 2025-03-18
戦略の本質は、自分を理解すること
権 成俊

赤本の第3版を、いよいよ印刷入稿します。
戦略とは「限られた資源(人・物・金・時間など)で目的を達成するための工夫」です。
自分たちよりも敵軍のほうが人数が多かったり、強い武器を持っていたりする場合、正面から戦えば負けることは明らかです。そこで、自社が有利に戦いやすい地形や天候を利用するとか、軍隊を二つに分けて挟み撃ちをするなどの工夫をして、自軍が有利な状況を作り出して競争に勝つわけです。
戦争以外でも有効な戦略思考
戦略的思考は、戦争以外にも経営、受験、就職活動、恋愛など、あらゆる競争シーンで効果を発揮します。
たとえば大学受験。
現役合格を目指すなら、少ない教科だけで受験できる学校に絞り込む。逆に1年間浪人することで、7科目をしっかりと勉強し、応募倍率の低い国立大学を受験する、という考え方もあります。
戦いの盤面を広げる
とはいえ、多少の工夫では資源の差を覆すのは難しいこともあります。
そんな時は、**「戦いの盤面を広げる」**という方法をとります。
第一志望の学校に入学することは当面の目標ではありますが、目的ではありません。「なぜ大学に入学したいのか」「そのあとに自分が本当にやりたいことは何か」と考えると、じつは他の大学でも良い、とか、大学に行かずに就職して、職業経験を積んだ後に大学に入っても良い、というような、新しい手だてが思い浮かびます。
このように、より広い視点、より長い時間軸で本当の目的を捉えなおすことで、戦略の幅を大きく広げることができます。
戦略の本質
しかし、そのためには自分の価値観を掘り下げなければなりません。
戦略の本質は、自分を理解することなのです。