COLUMN ・ 2022-07-25
ウェブ外注トラブルを避ける、クライアントの5箇条
権 成俊
ウェブ制作の外注先を探すのは本当に大変です。
当社は企画まで社内で、デザイン・制作は外注なので、クライアントでもあるし、クライアントから見たら制作会社の立場でもあります。そんな当社でも、外注さんのスケジュールが遅れたり、大幅に予算を超えたり、途中でリタイアされたことが何度もあります。
人を1か月動かしたら、社員でも100万円くらいのコストがかかりますから、ウェブ制作で何人もの人を何か月も動かしたら、数百万円になるのは当たり前です。
自分たちの意見も反映させようと思えばその分やり直しも多くなりますし、一回でベストなものを造ろうと思って各段階で磨き上げようとすると、結局2倍、3倍の費用が掛かってしまいます。
個人や小規模もリスクがある
そうなると、個人レベルでよい方を探せば、意思も伝わりやすいし、間接コストがないから安くなるだろう、と思いますが、そういう方はとても忙しくて、受けてもらうのは相当難しいです。
特に継続的な契約をもっているような個人のクリエイターは、新規はほとんど受けられません。私たちも、新規で受けていただけるような出会いは数年に一度くらいです。
それに、個人はやはり病気やトラブル一つで仕事が止まるので、その覚悟も必要です。小さな制作会社でも人の出入りで止まることはよくあります。
当社では、そうならないように最初の段階で最後の工程までを出来るだけ見通します。それでも、実際は大きなブレが出ますから、各ステップで検討、調整を加えます。
クライアント側の心がけ5箇条
ご参考までに、クライアントとして心がけるべきは、以下の点でしょう。
1)優先順位を明確にする
成果か、デザイン品質か、予算か、スケジュールか。
そして、優先順位をブレさせないこと。「成果が重要」というのに「予算も」と言わない。言うなら、明確に「やっぱり予算重視に」と正式に変更する。
2)実績を調べる
依頼する制作会社の実績が、自身が優先する条件を満たせそうか。でも、これが難しい。
- 実績を見せられない、というところは実際は実績がない
- 成果の実績を答えられないところは、成果を測っていない
3)スケジュールに余裕を持つ
これはシステム開発なども同じですが、ウェブサイトの制作は成果物が抽象的な状態で契約するのが普通です。作りながら、抽象的なイメージを具体的にしていきます。
そのため、プロジェクトをやりながらたくさんの話し合いが必要ですし、最初の想定と異なるプロセス・結果になることもあります。これは経営者になればわかる感覚だと思います。それを前提に、スケジュールを組むことです。
4)コンテンツは誰が作る?
コンテンツづくりには大変な時間がかかります。これをクライアント側がやれるなら、費用もスケジュールも大幅に圧縮できます。
5)丸投げしない
一緒に考えることです。
ただ、これは具体的な口を出すというよりも、プロジェクトを円滑に進めるためのディレクションを手伝う、というイメージです。お互いに、信頼しあい、良きパートナーであること。