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COLUMN ・ 2013-10-08

Yahoo!ショッピング・オークション無料化の狙い

権 成俊

孫さんが直々にYahoo!ショッピング、オークションの無料化、いわゆる「Yahoo!買い物革命」を発表しました。

狙いはネット通販ではなく、通信

狙いは何かと言われていますが、私が思うのは、スマホをはじめとしたオムニチャネル時代に備えて、ネットショッピングサービスの中でNo.1になり、iPhoneなどの利用者に対してショッピングサービスを付加価値として提供することだと思います。

いまのソフトバンクグループの売上規模、数兆円、利益で数千億円を考えると、6000億円の売上から数%の手数料をとってもほとんど意味がありません。先日のiPhone 5s/c発売で孫さんが登場しなかったことからもわかるように、スプリントネクステルを買収し、世界第3位の携帯会社になって利益で兆円単位を目指すソフトバンクにとって、国内のネットクローズドECの手数料で儲けることは大きなインパクトがありません。

Google Analyticsと同じ戦略

これからオムニチャネルの時代になり、ソフトバンクによってますます国内外の通信がシームレスになる中で、米国・日本の通信業界でシェアを握るために、蓄積してきたコンテンツを武器にすることで差別化を狙うのではないでしょうか。

具体的に言えば、ソフトバンク携帯から簡単に利用できるスマホショッピングサービスとしてYahoo!ショッピング、オークションを提供していき、その付加価値でソフトバンクをキャリアとして選択してもらうことです。

この戦略は、GoogleがGoogle Analyticsを無料で開放したのと同じような方法です。ショッピングをメインビジネスにしている楽天と違い、通信というより大きな顧客基盤を持つソフトバンクだからこそ、それを無料化して、より大きな顧客基盤へ付加価値を提供するだけで、収益が成り立ちます。

あくまで私の私見ですが、少なくともすでにショッピングのシェア争いの時代ではないことは、孫さんは百も承知でしょう。

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