ネットショップ店長

ネットショップは成熟期から衰退期へ
2000年代のネットショップバブルでは、ネットショップを始めれば誰でも簡単に大きな売り上げを上げることが出来ました。しかし、2010年代には競争が激化し、どこでも手に入るものは価格競争に巻き込まれ、スケール化、効率化で勝利したものだけが大きな売り上げを得ることが出来ました。そして2020年代には、ほとんどのネットショップが利益減少段階に入ったと言われています。
それもそのはず、いまやインターネット上ではあらゆる商品が購入できます。仕入れ品をネット通販で販売すれば必ず価格競争になります。オリジナルの商品、それも他社とは明らかに異なる商品を開発し、販売しなければなりません。しかし、一人の人間のアイデアには限界があります。そこから生まれる商品には限られています。
消費者に近づきニーズを発見する
そんなときは、まずは消費者のオンライン上の消費行動を分析することです。キーワード分析を始めとするニーズ分析や、CGC(Customer Generated Contents)分析による新しい課題を発見する。インターネット上には消費者ニーズのリアルが溢れています。こんなに多様で、大量のデータが無料で手に入る。これもインターネットの恩恵です。
そしてAIがショッピングを変える
さらにAIの登場によって、ショッピングの形が変わろうとしています。Googleやamazonが提供している、商品検索がAIによる商品探しに置き換えられると言われています。Google検索からAI検索への移行、さらにはAIによる商品レコメンデーションです。こうなると、プッシュ型のプロモーションはほぼ効果が無くなります。集めるのではなく、集まる施策が必要なのです。
結局は商品開発、そしてサービスへ
これを深く考えていくと、事業の成否は集客・プロモーションの成否ではなく、オンリーワンの商品を開発できるかどうかにかかっているということに気づきます。しかし、モノだけで差別化するのは難しい。そこで必要になるのがサービス開発です。お客様が求めているのは商品ではなく、様々なサービスを含めた体験です。商品とサービスを合わせた体験全体で差別化を図りましょう。
デジ革会員には、このサービス開発でイノベーションに成功している企業がたくさんあります。そのきっかけとなるのがAB3C分析です。ぜひAB3C分析を活用して、イノベーションの実現に向けた一歩踏み出してください。